引用文献:アットホーム株式会社(https://www.athome.co.jp)
コストは安いがリスクもある、居抜き物件の特徴
近年、コストを抑えてスピーディに開業できる店舗として、注目度が増している居抜き物件。前に閉店した店舗の内装や什器が残っているなどの特徴は、多くの人が認知しているかと思います。表面的にはメリットが多そうな居抜き物件ですが、気づきにくいデメリットもあります。契約を検討しているのであれば、どちらの特徴もしっかり理解しておく必要があるでしょう。
過去のお店の内装などがそのまま残った店舗

まず、居抜き物件とは、過去に入っていたお店の内装や厨房設備、空調設備、什器などの設備が残ったままになっている物件のことを指します。
内装や設備をそのまま利用することができて便利な反面、開業前にイメージしていたお店にマッチする物件を探すことはなかなか難しいようです。
安く開業できるが、レイアウトなどに制限がある

では、居抜き物件にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリットとしては、過去のお店から残されている内装や設備をそのまま使用できるため、初期投資を少なく抑えることができることがあげられます。
ただし、居抜き物件のなかには造作譲渡料の支払いを求められることがあるので注意しましょう。
また、工事期間も短くてすむため、開業までの家賃負担を低く抑えられます。
一方、デメリットとしては、店内のレイアウトがある程度決まっているため、イメージ通りの内装にしにくい点があげられます。
特に、飲食店の場合では、水回りである厨房やトイレの改装が難しいケースが多いようです。
また、引き継いだ設備が古く、実際には使えないといったこともあります。
その場合、新たに買い足す必要が出てくるため、結果的に造作譲渡料以外に新たに造作工事費が発生してしまうので注意が必要です。
見学の際は、設備を中心に入念なチェックを

居抜き物件を見学する際は、設備が実際に使えるかどうか、必ず確認しておきましょう。
特に、前のお店が閉店してから期間が空いている場合などは注意したほうがよいでしょう。
また、開業するために必要なこととして、電気、ガス、水道などが、必要な量を満たしているかどうかも確認しておきましょう。
居抜き物件のなかには、過去に営業していたお店が経営不振のために撤退したケースも少なくありません。
そういった物件の場合、周辺に悪いイメージが浸透していため、新たに開業してもマイナスのイメージをぬぐえないことも考えられます。
そうならないためには、契約前に不動産会社に必ず確認しておいたほうがいいでしょう。